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| 熊本県には皮膚科を主として診療する医師の集まりのひとつに 「熊本皮膚科医会」がある。この会の目的は皮膚科医としての知識の向上と会員相互の親睦、融和をはかり、一方、一般の方々に皮膚病の啓蒙をはかることとし、現在約120名の医師が会員となっており開業医、勤務医(大学勤務医も含む)がほぼ半数ずつである。 |
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| 前会長(山下正先生)のお骨折りにより発足、成長したいきさつは10年に及ぶ長い道程がある。その根本理念は開業医、勤務医の区別なく皮膚病を研究し診療する医師の集まりとしていることは、現在にも深く会員の意識するところであり、全国でも勤務医の多い会として注目を浴びている。75歳になると会員の推薦により、特別会員となっていただき例会への参加はもとより貴重なご意見を承っている。 |
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| 本会は、一年の事業のうち最も大きなイベントとして、ファミリー講演会を開き、市民一般に皮膚病の啓蒙に努めている。この講演会は平成元年より日本臨床皮膚科医学会、日本皮膚科学会が11月12日(いいひふ)を「ひふの日」としたことから、各地でその記念行事を行うこととなり、当医会では、平成2年から厚生省、熊本県・市医師会、NHKの後援を得て、平成9年で8回目の講演会を迎えた。 |
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| 今年度は「皮ふ癌について〜手遅れにならないために〜」と題し、会員より2名の医師が講演をすることとなっている。昨年まではアトピー性皮膚炎(平成2、7、8年)、性感染症(平成3年)、皮膚と太陽(平成4年)、ニキビの話(平成5年)、いい皮膚の日に皮膚科医からのメッセージ(平成6年)が講演内容として、集まっていただいた2〜300名の方々へアピールを続けている。 |
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| さて、こうした我々皮膚科医の活動は何らかの効果を有しているのだろうか? そのアセスメントはない。身近な人に尋ねてみると、“分かりやすかった、皮膚病のことを少し理解出来た”などと話してくれる。この評価法については講演会ごとにアンケートを取れば、いくらかの意見を聞くことが出来る可能性はあるが、今後の問題点として残された課題である。 |
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| 今までの講演内容で、現在話題になっているアトピー性皮膚炎は昨年まで3回講演され、その関心が示されているが、このほかの啓蒙についても言及したい。私どもの病院や市内のある病院では「アトピー性皮膚炎教室」を開催している。我々は隔年に開催しているので、患者およびその家族はかなり入れ替わっている。 |
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| 1995年に行った教室では開催日とその3カ月後にアンケートを2度行い、患者さんの意識がいかに変動するかを調査したところ、ステロイド剤に対する不安感も薄れ、理解が得られたようであったが、 依然ステロイド剤を拒否する人もあり、実際の診療の場で、本人の納得のいく治療から開始することも医師の心得としておくべきであると考えられた。 |
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| アトピー性皮膚炎についての質問や思いを書いてもらったところ、「一生治らないのか」「原因・遺伝・予防・食餌療法・アレルギー陽性物質の回避」「顔だけ悪いのが不思議」などの意見があり、今後の医療側の対応にヒントを与えてくれる意見をみることができた。このように、意識調査を行うことは、患者さんや一般人の皮膚病への関心を知る上で重要で、インフォームド・コンセント得るための情報源ともなりうる。 |
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| 以上、現在熊本県での皮膚科医の活動状況を「ひふの日ファミリー講演会」と「アトピー性皮膚炎教室」の2つの面からご紹介したが、 十分な内容が伝わっていないかもしれません。ご質問のある方は、私宛ご連絡ください(ホームページは開いていません。連絡先は下記)。 |
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| 前川 嘉洋 |
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(まえかわ・よしひろ) |
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| 1968年 |
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熊本大学医学部卒業 |
| 1969年 |
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熊本大学医学部皮膚科助手 |
| 1976年 |
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水俣市立病院皮膚科医長 |
| 1977年 |
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熊本大学医学部皮膚科講師 |
| 1979~81年 |
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米国ボストン大学留学(生化学) |
| 1988年 |
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国立熊本病院皮膚科医長に就任 現在に至る |
| 現職 |
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国立熊本病院皮膚科医長、熊本皮膚科医会会長 |
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| ●連絡先 |
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〒860-0008 熊本県熊本市二の丸1-5
国立熊本病院 皮膚科
TEL:096-353-6501 FAX:096-352-2519 |
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