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| このタイトル,私が担当している授業の科目名です。私が勤務する筑波大学には「総合科目」という科目区分があります。つまりは一般教養科目ですが,総合大学ならではの色々な専門家が開講しており,授業の目的や内容が書かれた冊子(シラバス)から興味があるものを受講します。「要は女学生が喜ぶようなことをやればいいんだよ」と教授がおっしゃるので気楽に引き受けてこんな科目名にしたのです。その成果か受講希望者が多く,筑波大学の中でも特に大きい階段教室を使った320名超の大規模講義となってしまいました。聞いているのは医学部以外の1年生で,7割方が女子です。 |
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| 10回の講義と1回のテストから成り,毎回「にきび」「しっしん」「みずむし」「脱毛」「アンチエイジング」などテーマを決めて75分間話します。市民講座みたいなものですが,そこは大学ですから考えなければいけません。「DLQIは計量心理学的に検証されており…」「トンズランス感染症はコンタクトスポーツの競技者に多く見られ,予防には選手,指導者,教員一体となった対策が…」「がんは遺伝子異常で起こる病気で,その仕組みは…」などなど,マクロからミクロまで,基礎から応用までおよぶ医学の幅広さや他分野との関わりを少しでも感じてもらえるように努力しています。かといってお堅い話では学生はたちまち消灯ですので,期待に応えるべくお肌に役立つ話をメインにしています。このバランスが難しく,わかりやすくしかも知らずにメッセージがしみこんでいくような講義の準備には何時間もかかります。 |
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| 工夫として,オーディエンス・レスポンス・システムを大学にお願いして使わせてもらっています。これは学生一人一人が1から9のボタンがある無線式カードを持ち,パワーポイントでの問いかけに答を入力させるとその結果がリアルタイムにパワーポイント上で示せるものです。「紫式部の髪はずっと伸び続けるのか?」と質問して回答を選ばせ,「さて正解は!早かった5名には賞品が!」と興味を惹いた後に毛周期の話をする,といった具合です。大規模講義にありがちな一方通行を解消するのに有用なツールです。また,講義開始時には化粧品会社などから提供してもらったサンプルを配布し,講義を聴きに来るのが少しでも楽しくなるようにしています。このような努力が評価されてか,総合科目全体で行っている受講者による授業評価では, 97%の学生が「満足」と回答し,140科目中第3位の満足度でした。 |
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| 臨床,教育,研究の三本柱,とよく言いますが,医学教育だけでなく大学の教養教育もなかなか面白く奥が深いようです。大学生の時には,三十代半ばで早々に開業しよう,なんて考えていた自分が大学の教壇に立つなんて不思議なものです。でもせっかくの機会ですから,単なる好奇心でない知的好奇心を刺激し,今後の学習や人生に役立ててもらえればとさらに工夫を重ねるつもりです。 |
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| 古田 淳一 |
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| 1998年 |
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筑波大学医学専門学群卒業
同年 筑波大学附属病院皮膚科医員
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| 2000年 |
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(株)日立製作所日立総合病院皮膚科医員 |
| 2001年 |
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国立がんセンター研究所発がん研究部リサーチ・レジデト |
| 2005年 |
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筑波大学大学院卒業,博士(医学)
同年 筑波大学附属病院皮膚科医員 |
| 2006年 |
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筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻
皮膚病態医学分野 講師 |
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