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| 当院を訪れる患者さんの訴えに、“体質改善”という言葉を簡単に口にされる方が少なくない。そこで、患者さんには体質というものは本来遺伝子レベル、つまりDNAで規定されているものであり、そんなに簡単に変化するものではありませんと説明する。第一、漢方をしばらく飲んでいたら遺伝子変異が起こり、“超人ハルク”みたいになったという人があちらこちらに出現したら大変な騒ぎになる。しかし、一方で医療、健康問題に関してのマスコミ報道も多く、また、それを明らかに商売にしたいと考えているであろうテレビのコマーシャル等で、いとも簡単に体質改善をうたった物も少なくない、そのような要求をされるのも止むを得ないことなのかもしれない。ただし、現実的には、例えば、もともと、病弱で、痩せていて、顔色も悪く、冷え性で、家にこもりがちで、活発ではなく、気分も沈みがちでかつ月経も不順で、月経時の体調も悪化する若い女性がいて、まず、冷えに強い胃腸系の処方と同じく冷えに強い血の道の処方の漢方を飲んでいただくことにより、徐々に胃腸系が活発になり、食欲が増すため体力もついてきて、かつ、月経異常が改善することにより、貧血の改善や自律神経系の改善が伴われ、体も温かくなり、“体も温まると心も温まる”と我が師、石川友章先生も述べているが、気分的にも活発になり、外出もするようになり、それで、更に好きなことや楽しいことも見つけ、より活発になってきて体力にも自信が持てるようになる。という経過で結果的に体質が改善されるということはあり得る。また、今でいう、メタボ系の中間管理職の中年男性で、ストレスが多く、運動不足でイライラしがちで、かつ、特に血圧も高いという人が、気の巡りを改善させつつ、疲れを取りながら水太りを改善させる処方の漢方を飲むことにより、イライラがとれリラックスできるようになり、疲れの改善から仕事の能率も上がり、余裕ができ運動も可能になり、そのため、メタボも改善し血圧も改善してくるなどということも割合経験することである。 |
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| つまり、安易に、コマーシャルのように体質を改善させようと望むのは無理としかいえないが、状態によっては期待にお答えできることもある。それでも、何より継続して通院していただき、状態に見合った処方薬を根気よく服用していく心構えはほしいものである。時々、漢方はいとも簡単に何でもできると錯覚をされている患者さんも少なくないが、僕らは超能力者でも、また、漢方は魔法でもなんでもない純粋な医学なのだから。 |
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| 松田 弘之 |
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| 1958年 |
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東京巣鴨生まれ |
| 1977年 |
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東海大学医学部入学
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| 1983年 |
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同大卒業後、東京慈恵医科大学病院内科研修医 |
| 1985年 |
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東京慈恵医科大学 (現)腎臓高血圧内科へ入局 |
| 1996年 |
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医学博士 |
| 2000年 |
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同大退局後、巣鴨地蔵通り商店街に 司生堂クリニック(内科、漢方、アレルギー科)を開業 |
| 2006年 |
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東海大学非常勤講師 |
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尚、漢方医学は石川友章先生に師事、
鍼灸医学は故竹之内診佐夫、故竹之内三志先生に師事した。 |
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