変形性膝関節症の共同啓発活動の推進
| ニュースリリース
帝國製薬株式会社(以下「帝國製薬」)は、このたび、株式会社レクメド(以下「レクメド」)と共同で、日本国内の変形性膝関節症の患者さんに向けて、疾患や治療法に関する情報をお届けするための啓発活動を推進することといたしましたので、お知らせいたします。
レクメドは、NaPPS(ポリ硫酸ペントサンナトリウム)を有効成分とする変形性膝関節症に対する皮下注射剤(以下「本製剤」)を開発しています。帝國製薬およびレクメドは2024年、本製剤に関して日本国内における変形性膝関節症を対象とする独占的販売権に係る販売基本契約を締結しています。今回の共同啓発の取り組みでは、両社が連携し、変形性膝関節症に関する理解や治療の重要性を普及・啓発するために、患者さんのお役に立てる情報を積極的にお届けしてまいります。
今回の取り組みについて、帝國製薬の代表取締役社長、藤岡実佐子は次のように述べています。「帝國製薬は、これまで整形外科領域において数多くの外用消炎鎮痛剤を提供して参りました。レクメドが開発中の変形性膝関節症に対する本製剤は、治療選択肢の限られた変形性膝関節症の新たな治療選択肢になると確信しております。今回のレクメドとの共同啓発活動および販売提携を通して、変形性膝関節症の患者さん一人ひとりの健康寿命の延伸、特にアンメットニーズの残る変形性膝関節症の治療環境の改善に貢献してまいります。」一方、レクメドの代表取締役社長、松本正は次のように述べています。「レクメドは、必要とされる医薬品を患者さんに届けることをモットーとしております。変形性膝関節症は生活の質(QOL)を著しく低下させます。高齢化が進んだ今、健康寿命維持の為に、変形性膝関節症治療の選択肢を揃えることは重要と考え、早期の承認を目指した開発に尽力していきたいと考えております。」
帝國製薬およびレクメドは、今回の取り組みを通じて、より多くの患者さんや医療従事者・介護者の皆様に貢献したいと考えています。
NaPPSの概要
本製剤は、NaPPS(ポリ硫酸ペントサンナトリウム)を有効成分とする変形性膝関節症に対する皮下注射剤としてレクメドが開発中の疾患修飾型治療薬です。NaPPSが慢性炎症と軟骨破壊を抑制することにより軟骨再生を促進し、変形性膝関節症の病態の進展を抑制することがこれまでの研究において示唆されており、国内では現在レクメドが臨床第III相試験を開始したところです。また、NaPPSは動物用医薬品(イヌや馬の変形性関節炎治療薬)として国内外で既に承認・販売されており、その治療効果に期待が寄せられています。
帝國製薬の概要
帝國製薬は、長年培った鎮痛消炎貼付剤の技術をもとに、「痛み」と「経皮吸収」を得意分野として事業展開を行う製薬企業です。「痛み」に関しては「人類の痛みからの解放」をスローガンに医療用麻薬を含む鎮痛薬の開発を行い、「経皮吸収」に関しては、局所性の鎮痛消炎貼付剤に限らず、全身性の経皮吸収型製剤の開発を行っています。今後も、これらの技術を活かして人々のクオリティ・オブ・ライフを向上させる医薬品の開発を行っていきます。
レクメドの概要
レクメドは、患者さんに寄り添いながら、”Required Medicine for all who request it” (人々に求められる医薬品)の開発にチャレンジしている医薬品開発ベンチャーです。開発分野では、難病や小児慢性特定疾病に指定されているものの、患者さんの数が極めて少なく治療薬の開発が遅れている先天性代謝異常症の分野と高齢化社会の中、変形性膝関節症等を中心としたロコモティブ症候群やパーキンソン病に代表される変性を伴う中枢神経疾患に特化しています。
本件に関するお問い合わせ先:
帝國製薬株式会社 総務人事部 TEL:0879-25-2221
株式会社レクメド 管理部 TEL:042-732-2207
本リリースの同時配信先:
高松経済記者クラブ、本町記者会、株式会社 医薬経済社、株式会社 日経BP